お湯アナ.WORK

アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ、旅行ジャーナリスト渡部郁子のウェブサイト:世界の秘湯から近所の日帰り温泉まで、取材した温泉の情報を記録します。

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温泉ソムリエがオススメ!夏には夏の温泉へ

夏には夏の、おすすめ温泉があります。

例えば、温泉の泉質は全部で10種類あり、このうちのひとつ「炭酸水素塩泉」は別名「清涼の湯」と呼ばれています。皮膚の余分な汚れを落として、肌からの水分蒸発を促すため、湯上がり後、身体を涼しくクールダウンしてくれるのです。

夏こそ、温泉!
避暑地にある、夏の旅行にぴったりの温泉を紹介します。
夏の旅行先に迷ったら、参考にしてみてください。

避暑地の代表!軽井沢の温泉

避暑地として人気の高い軽井沢町にあり、古くから多くの文人たちに愛されてきた星野温泉は、1915年開湯という歴史ある温泉です。「軽井沢星野エリア」といえば、星野リゾートの本拠地。現在このエリアは、「野鳥の森」「ケラ池」など豊かな自然を楽しむエリアが広がり、「星のや軽井沢」「ハルニレテラス」「ホテルブレストンコート」「石の教会」など様々な施設が立ち並ぶ、人気の観光スポットでもあります。

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星野温泉の日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」

中でも人気のある星野エリアの日帰り入浴施設「トンボの湯」は、星野温泉を源泉かけ流しで提供しています。星野温泉の泉質名は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。この場合、一番特徴を表している泉質は炭酸水素塩泉であり、次に塩化物泉の特徴もある、と読み解くのが正解です。

トンボの湯の泉質は炭酸水素塩泉。重曹効果で肌の汚れをすっきりと洗い流す「美肌の湯」です。源泉かけ流しということもあり、お湯に触れると指先が「ツルツル、とろり」とする感触があります。源泉温度そのまま、少しぬるめの温度がまた、夏の温泉としてぴったりです。

星野温泉エリアで宿泊するなら、今や日本を代表する高級ホテル「星のや軽井沢」。または、もう少し浅間山側に進むと「塩壺温泉ホテル」があります。以前訪れたとき、塩壺温泉ホテルの源泉は星野温泉の昔の源泉を使用しているとお聞きしました。和風の落ち着いた雰囲気の「塩壺温泉ホテル」、ラグジュアリーな滞在を約束する「星のや軽井沢」。どちらも軽井沢の豊かな自然を満喫できるおすすめの宿です。

 

 

 

高原リゾートで温泉から雲海を満喫

新潟県妙高市の赤倉温泉は、江戸時代から豊富な湯量で人気のリゾート地です。冬は良質なパウダースノーを求めて、世界中からスキーヤーが集まる場所でもあります。

赤倉温泉の泉質は「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉」。特徴としては「硫酸塩泉」に分類される泉質名ですが、分析表をよく見ると、硫酸塩泉と炭酸水素塩泉の比率はほぼ同じ。ということで、硫酸塩泉の肌の蘇生効果とあわせて同じぐらい炭酸水素塩泉のお肌ツルツル効果、浴後の清涼感を感じることができる温泉です。

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赤倉温泉観光ホテル 女性露天風呂から望む雲海

その赤倉温泉の源泉を引湯している、新赤倉温泉の「赤倉観光ホテル」は、ホテルからの絶景が魅力。源泉をかけ流しで使用。湯船に注がれる湯温がそのままちょうどいい、という絶妙な温泉です。

天候によりますが、運がよければ幻想的な雲海を臨むことができます。部屋や食事は洋風スタイル。大浴場からは遠くの山々まで見渡せる見晴らしの良い眺めが広がります。

 

 

夏だから行ける!秘境の温泉

夏こそ行きたい温泉といえば、冬は過酷な自然環境のため利用できない、または行くのが大変な温泉というのがあります。たまにはいつもとちょっと違う温泉へ行きたいという方、夏だからこそ行ける秘湯に足を運んでみませんか?

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八丁湯の混浴露天風呂

栃木県日光市の奥鬼怒温泉郷は、登山道を歩いてたどり着く、その名の通りの秘湯です。数軒の温泉宿が点在するエリアは、野生動物たちが暮らす空間。宿は冬季も利用できますが、アウトドア初心者ならまずは夏の利用をおすすめします。

奥鬼怒温泉郷にある「八丁湯」は、滝が作り出す豪快な景観と混浴で楽しむワイルドな野天風呂が人気です。ログハウス風の部屋は、人里離れた別荘気分を味わえます。

源泉をそのままかけ流し。その日の天候や気温によって湯温が左右されますが、基本的には少しぬるめ。温泉の泉質は単純温泉です。やさしいお湯なので、長時間浸かっていても疲れません。混浴の露天風呂とは別に、女性専用の露天風呂、内湯があります。

www.8tyo-no-yu.co.jp

秘湯といえば、もうひとつ。全国で、川から湧いている温泉はいくつかありますが、
長野県の秋山郷にある「切明温泉」もそのひとつ。川遊びしながら、川の水と温泉をブレンドし、スコップでマイ温泉を作ることが人気の温泉です。秋山郷もまさに秘境。

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露天風呂の目の前に流れる川を掘ってマイ温泉を作るのが楽しみ

どちらも、冬は秘境ならではの非日常を味わえます。初めて行くなら夏がオススメ。でもハマった人にはもちろんどの季節もおすすめです。

 

 

海水浴とセットなら塩化物泉へ

夏のお楽しみ!海水浴場などに行く場合は、じっくり温まる塩化物泉を選んでみてはいかがでしょうか。海水浴やプールは意外と体が冷えるもの。冷えた体を塩化物泉で温めることで、昼間の暑い時間はしっかりクールダウン、1日の終わりには体を温めて快眠へいざなってくれます。海沿いにある温泉は塩化物泉が多いこともあり、海や水遊びで選ぶ温泉は塩化物泉がおすすめ。また、夏の冷房で冷えた体を温めたいときも、塩化物泉をおすすめします。

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伊豆高原にある「赤沢日帰り温泉館」の展望露天風呂

 

夏には夏の温泉えらび

温泉を選ぶとき、目的に応じて泉質も選べるようになると、旅行の満足度が上がり、温泉がもっと楽しくなってきます。ご紹介した温泉は、個人的な利用や取材ですべて実際に訪れたことがあり、自信を持ってオススメできる場所ばかりです。春夏秋冬、温泉はいつでも気持ちがよくて1年中楽しめるもの。夏には夏の温泉へ。次の旅行のときは、自分にとっての夏ならではの温泉を探してみてくださいね。